テーマパークの虜達 【25】
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天井からは、神の降臨シーンのようにスポットライトが照らされている。でもそれはレ
ナを助ける何かが降りてくるためでなく、反って彼女を苦しめる。暗い部屋でレナの恥ず
かしい姿だけを際立たす為の光の円柱だ。レナはマンホールから落っこちて、下水道から
上を見上げるような惨めな気分で天井の穴を仰ぎ見た。曝け出された自分の陰部と観察者
の視線から目を反らし天を仰ぐレナ。
現実から逃れようとするレナの少女のような素振りを楽しみながら、サラは、レナの震
える喉元を仰ぎ見た。レナの柔肌へと舌を突き出し、怯える彼女の下腹をくすぐるように
突付く。喉を膨らませながらこそばさに耐えるレナ。別の世界に意識を遊ばせようと努力
する彼女を引き戻すかのように。今度は、脇腹に爪を立てながら臍の周りを激しく嘗め回
す。そして時折、腹部の肉を口に加えた。レナは椅子を軋ませ、怪獣のようなサラの攻撃
に耐えた。
サラは、レナの陰阜に茂る縮れ毛を唇に挟んだ。湧き上がる汗の匂いと肌の匂い。酸味
の在る女性器独特の匂いを予感させる。一晩シャワーも浴びず、ビデを使ったわけでもな
い女のその部分が同性にとって好ましい訳がない。余程の前向きな感情がない限り。
しかし、サラはすでにレナに対して好意的なモチベーションを抱き始めていた。
「匂うわ。この匂いをお客達にプレゼントしてやれないのは本当に残念」
サラはそう言いながら、太ももに掛かったレナのショーツを巻き取るように、摩り下ろし
た。捩れたショーツが膝に掛かり、抵抗があった。レナが反応し、明らかに姿勢を変えた
のが判った。構わず、足元のジーンズの上に引き摺り下ろす。トイレに座るような惨めな
姿を強いられたレナ。目には涙が滲んでいる。
見下ろすレナと見上げるサラ。しかし支配者は後者。
彼女は、どっこいしょ、と身を起こすと、いたずら気な笑みを見せ、レナの膝を上から
圧し開くように押さえ付ける。そして白い歯を覗かせ、擦りあわせた。目の前に供された
肉の塊に舌なめずりする獣のように……
獣に体臭を窺われるような恐怖。冷静な同性に身体の隅々を観察されるいたたまれなさ。
何だか判らない感情がレナのホルモン分泌を混乱させる。そんな自分を自覚するとますま
す心乱れ、おかしな高ぶりを抑え切れない。彼女はドキドキするたび身体から思惑違いな
フェロモンを放ってしまいそうで気が気でなかった。
サラはすくっと立ち上がると、レナを見下ろした。下半身を裸にされた屈辱に子供のよ
うに身を強張らせる。そんなレナを楽しげに見詰めながら、床の上にある鉄のペダルを踏
みつけた。座椅子がゆっくりと上昇し始めたかに見えた。同時に、腰掛の真中の部分が下
に傾き、肘掛けの下にあった流線型のフレームが巨人の腕のような姿を表わす。青いメタ
リックな腕は、レナの膝裏をしっかりと捉え、両足を後ろから掲げ上げた。映画館の座席
にお尻を落とし込み挟まれた子供のような格好。でも、股の部分は外れ、正面から丸見え
だった。
レナの両太股がしっかりと左右の鉄腕に抱え込まれた事を確認すると、サラはレナの足
首を押さえつけていたベルトを外した。そして今度は、ショートブーツを脱がしに掛かる。
むっちりとした大陰唇とその狭間に姿を表した肉の捩れたようなものを面白げに観察しな
がら、作業を進める。男達はよく赤貝に例えるが、サラには時折それがカタツムリの一部
のようにも思えた。気持ちの良い代物とは思えない、ぬるぬるした他の女のあそこなんて。
サディズムとか愛とかが絡まないと興味のステージには乗せようがない。実際のところ男
性はどう思っているのだろう。確かに比較的な綺麗さ、汚さはあるけれど！そんな勝手な
ことを考えながら、ジッパーを降ろす。そして、踵を手際よく引くと、ブーツを脱がし終
えた。
サラが何を考えてるか覗い知れない哀れなレナ。べそをかきながら哀願の眼差しを向け
る。が、冷たい微笑みが返って来るだけ。
サラはジーンズとショーツも脱がし終えると、再びペダルを踏んだ。巨人の手はレナの
両足を押し広げながら左右に掲げ上げる。
レナは懸命に足を閉じようとするが、弾力に満ちた巨人の手はスプリングの軋む音をた
てながら容赦なく太股を持ち上げる。茂みの両脇に健を浮かび上がらせ、足の指を丸めな
がら頑張るレナをサラは冷ややかに見守った。もはや、助けてくれそうもない非情なサラ
に恨みの眼差しを向けながら、最期にひんと泣くと体を奮わせ力尽きた。
いまや、すっかり椅子に体をまかせ、再び天井を見上げながらすすり泣くレナ。そんな
ことにも動じないサラは、レナの強張った足の親指の先端を摘むと、子供の足から汚れた
ソックスを剥ぎ取る様に、すっぽりと抜き取った。足の臭いを嗅がないように呼吸を潜め
ながら、もう一方もそうする。母親が洗濯物を剥ぎ取る様に！
脱がすと言う一連の仕事を終えたサラ。彼女は、鼓動とともに微かに揺れるレナの足首
に手を掛け、寄りかかるように身を寄せた。たたずまいを決めかねおどおどする生贄の、
雌蕊と全身の毛穴から発する匂いを敏感に嗅ぎ取った。
「もう、覚悟を決めたでしょ。こんなにあそこをぷっくらさせて・・・」
サラは、今や目の前にあからさまに突き出されたレナの股間に顔を近づけ、臀部を左右
に押し開いた。
「ムふっ！」と言うレナの悲鳴が聞こえる。
見上げるサラ。
「良い娘！良い娘！良し良し」声をかけながら、尻の肉を掴む両手をあやす様に揺らす。
お尻の穴と小鼻をひくつかせ体を振るわせるレナが、無防備に甘え飼主にお腹を晒すペッ
トのようでたまらなくかわいく思えた。
外の世界を窺うかのように時折微かに口をあけるピンク色の洞窟が、同性としてものの
哀れを感じる。サラは息づく膣の入り口にシロップのような輝きを見付け、嬉しくなった。
って言うか、やる気が出てきた。