テーマパークの虜達 【26】
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もし、男達を部屋にいれれば、たちまちレナは輪姦されるだろう。縫いぐるみのように
翻弄された揚げ句、ボロゾウキンのように床に横たわるレナ。
残酷な妄想がサラの脳裏を過ぎる。殺人者を見返すようなレナの訝るような脅えた表情
に気付いた。そして可愛い獲物に話かけた。
「皆、もっとよくみたいって」
サラのゴーグルの端に一対のCCDカメラが仕込まれている事は、薄々想像していた。で
もサラのセリフは、レナの推測を確信に変え、ともすれば、現実逃避しそうな彼女の意識
に冷水を浴びせた。頭の中に父親の声がこだまする。「たまには帰っておいで」と。母親
の彼女を気遣う表情がフラッシュバックのように想い浮かび、ビクリと身を震わせた。ガ
タンと椅子が揺れる。蘇りかけた抵抗しようというレナの気持ちを遮るかのように、サラ
はレナの両膝にそっと手を添えた。
「あなたは今から生け贄なの」
レナの茂みの合間に露出した肉の膨らみとその下に続くセピア色の窪みはしっかりとサ
ラの視界に捉えられていた。
「今、何人もの男があなたの体を見つめてるわ」
内股をまさぐり、徐々に力をましていく。
「暗闇の中であなたの感触を待ってるの」
良心の呵責と開き直りへの口実が葛藤するが、そのハードルはまだまだ高い。そんなレ
ナを励ます様にサラのマッサージは続いた。そっと微かな息を敏感な部分に吹きかける。
「可愛いわ」
吐息と共に呟きをもらすと、サラはとうとう同性のプライベートな一帯に手を差し伸べ
た。レナの茂みを指に挟み、幾度も掻き上げる。
際どい部分の縮れ毛を摘み上げられると、レナは痛痒感に悩まされた。交感神経の高ま
りは、腰部深くに達し、レナは子宮のざわめきを覚えた。
眉間に皺を寄せながら耐える。
サラは褐色の肉の襞に指を添え、レナの封印を左右に開いた。性臭が鼻に辿りつき、ひ
くつくピンクの柔い壁が目に飛び込んで来た。レナのその部分は目いっぱい押し広げられ
ている。
「チョウチョよ」
押し広げられる感覚とともにピリピリと頭の芯に快感の痺れが走る。
「宇宙を飛ぶチョウチョ」
レナはサラのゴーグル越しに多くの視線を感じ、晒しものにされることへの屈辱をひど
く感じながらも。逆に、体内の興奮が高まりゆくことに戸惑いを感じた。ゾワゾワとした
体の痺れに襲われ、仰け反ったレナ。彼女は、何時の間にか映し出されていた正面の映像
に目を奪われた。アリエスのそれを目撃した時のように、それを理解するのに少し時間が
掛かった。アリエスのその部分よりもコントラストがはっきりしたその肉体の一部は、よ
り生々しくそしていやらしく見えた。サラの指先に押し広げられ、佇まいと様相を変え行
く自分の性器がディスプレイの中に在った。
「いや〜〜〜〜」レナはうわ言のように叫んだ。
強烈な羞恥心が呼び覚まされ、顔が激しく熱る。半開きになった自分の口と同じように、
下の口もピンク色の洞窟を覗かせ戦慄いている。先端の包皮が恥じ入る様に縮みあがり、
白っぽい何かが、身を隠すかのよう見えた。カーテンが不本意に開く。そして裸を覗かれ
身を竦めた乙女の形相のよう。
落ち着かせる様にサラが語り掛ける。
「あなたは恥ずかしいものを見せているつもりでしょうけど。そうじゃないわ。男達は感
動的なものを見た気になってる筈よ」
「あなたは、素晴らしい女優なの！」
少女時代のことが走馬灯のように頭を駆け巡った。悪ガキに泣かされ、年上の男の子に
仕返ししてもらった事。お礼に始めてキスしてあげたこと…そう言えば、あの時、アキラ
も近くにいたっけ？
「あなたは望まれてるのよ！」
「激しくね」
サラの声が虚ろに聞こえた。私は、何かと決別することを迫られている。そんな自覚が
在った。でもそれは処女を捨てた時よりも遥かに大きな覚悟が要りそうに思える。
「ひとりだけじゃなく、多くの人間にね」
サラは何時の間にか、レナに覆い被さる様に近づいていた。
「気付くのが遅かったのかもね！本当は孤独じゃないって！」
サラの温かい吐息が頬に掛かった。
「何？」
搾り出す様に発されたレナのその声をさえぎる様に、サラの柔らかい唇が、優しくレナ
の唇を塞いだ。
始めての同性のキスに以外と驚かない自分に、少し驚いた。
ゴーグルがレナの顔を痛めないように気遣いながら、愛撫するサラ。彼女の左手は戒め
られたレナの右手首をしっかりと掴んだ。
サラの右手がしっかりとレナの蒸れた股間をカバーする。
赤ん坊を抱きかかえるように、その手の平は、力強くレナの重心を持ち上げてくる。
「んふっ！」そんなレナの吐息を追いかける様に、サラの接吻は続いた。
サラの掌は、既に湿っていた。と言うよりも濡れていた。
ボールを捻るように、回転するサラの掌。悪戯な中指が、あっさりとレナの体内に侵入。
ワルツを踊る様に、ホールの間合いを覗う。
「ん〜〜〜〜っ」
たちまちスタンドポジションを見つけるサラ。自分でも良く判らない敏感なステージの
上で、ステップを試してくるサラの中指。
「ふんっ」
天井から降りてきた柱を避けるように、右にウォーク。柱の先端を震わしながらリンク！
「はんっ」
サラはレナの右手首を掴む手に力を入れ、ホールの左端を覗った。洪水の様に濡れたホ
ールの左奥で優しく姿勢を変える。
「はわっ」
天井を抱きかかえるように身を引くサラの中指。仰け反るようなバックコルテ！
サラがリードする指先のタンゴにレナの体はすっかり酔いしれていた。