テーマパークの虜達 【29】
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小刻みな痙攣がアキラのペニスを襲った。レナはがくがくと魚のように上半身を奮わせ
る。目を半開きにしたまま、頭を打って気を失いそうな人物の如き表情で首をふらつかせ
るレナ。時折、白目を覗かせ、人目を憚らず異様な態様を見せる。アキラの目には、それ
は下品な雌の姿には見えず、今は美しくさえ映った。断続的に絞られるレナの泉、アキラ
は再び発射し、レナも最高潮を迎えた。
サラも快感の波に飲み込まれている内の一人だった。サラが股間に装着している二股デ
ィルドーは、相手の膣内で受けた圧力や刺激を、低周波振動に変換して交歓させる。激し
い腰の動きによるディルドーの注送に加えたその機能はサラをさんざん苦しめた。初め、
停止して置こうと思ったその機能は、レナを観察している内に気が変わったのだが……。
自分の尻の筋肉が、ディルドーを装着するベルトを激しく締めつけるのを感じた。片足
の脹脛はもう吊りそうで、自分が人にはとても見せたくないような格好で仰け反るのを我
慢しているのが自覚できる。サラは、レナのオルガズムズが落ち着くのを見守りながら、
ゆっくりと注挿を止め、やがて、ディルドーを引き抜いた。相変わらず意識朦朧としたレ
ナの表情を確認する。女の自分には、凄く気持ちよさそうなのが判る。肩に異様な熱気を
溜めながら、歯を食いしばるサラ。彼女は、膝を掴み討ち死にする侍のように屑折れた。
今度は自分が遣られてみたいと思いながら。床に手を付き、内股で座り込んだ。なんて可
愛い坐り方なんだろうと自嘲する！そして、鼻をひくつかせるサラ。目の前に、レナの股
間がある。自分の役柄を思い出したサラは、気を取り直して、這うように、レナに近寄っ
た。
閉じ切らない肉の狭間から異様に多い量の液が滴り、座面に水溜りを作っている。
サラがレナの股間に鼻を近づけると、尿臭がした。
サラは大儀そうに起ちあがり、ポシェット？を背中から腰の横にくるりと移動させた。
そしてそれに着いたパネルの上の幾つかのスイッチを切ると、センサー付きの黒い手袋も
外した。テーブルの上からレナのショーツを取り、レナの性器に宛てがう。赤く充血した
部分を拭い、性器全体を拭う。少しゴシゴシと擦りつけると、黒い生地に白っぽい滓が付
着して来た。ショーツを鼻に近づけてみるサラ。
「可愛い臭い」
薄目を開けて反応するレナ。
「かっこいいあなたも、今は子供みたいよ」
そう言いながらサラは、レナの性器を再び丁寧に拭い、おしりの穴までマッサージする
ように拭う。
レナがすすり泣く様に鼻を鳴らした。
サラは無視し、レナのショーツがまるで、雑巾であるかのように、濡れて汚れた座面を
拭う。
「売りの契約してないから残念だけど、今の数十分で、あなた数百万のギャラ受け取れる
かもよ。随分この世界でも名が挙がったし」
レナは眠そうなそしてせつなそうな顔でサラを見返し、頭をゆらゆらと振った。
サラは見詰め返し、言う。
「まあ、後でゆっくり相談しましょ」
やっぱりゆらゆらと頭を振るレナ。
サラはレナの前にしわくちゃになった黒いショーツをかざし、言う。
「本当なら、これも高く競売で売れるだけどな」
それをテーブルの上に置きつつ、サラは言葉を続けた。
「今は遊びに使わせてもらうわ」
レナは相変わらず、ゆっくり首を振る。
その彼女の前にサラは再び屈み込んだ。
「じゃあ、今は何も考えないで……余韻に浸る彼氏にサービスして挙げましょう」
熱い吐息が、まだまだ熱く敏感なレナの陰唇に吹きかけられた。
彼氏？！
内股をサラの指先が這い、考える力は再び奪われ始めた。
「うん?!ああっっっ」