テーマパークの虜達 【56】


      
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 パメラは、鬼頭の先端から滴ろうとするアキラの我慢汁を見つけ。親指で、拭いとった。
人差し指との間で糸をひかせて見る。それを、カーテンの奥のレナに向かって、これ見よ
がしに見せつけた。
 別室で。マルチプルなディスプレイモニターを前に、サラはレナの表情を楽しんでいた。
眉間に皺をよせながらも目を見開こうとするレナ。「キィーーッ」と言う彼女の心の叫び
が聞えてくるようだ。
 まあ、後で調教の参考にパメラに見せてやることにしよう。
「自分の彼氏のペニスを他の女に弄ばれるのは、そりゃあ腹が立つでしょうね」
 サラは、他に誰も居ない部屋で一人そう呟いた。
 レナの大陰唇が歯ぎしりする様に摺りあわされるイメージが頭に浮かび、一人失笑して
も見た。
 しかし、そろそろやばいかもしれない。自分でもあんなに焦らされて、気持ちを揺さぶ
られたら、暴れだすかも知れない。そう思いサラは、レナを苦しめる?バイブレーション
のスイッチを切った。
 レナが耐えられなくなって、喚きだしたりしたら、パメラの演出が台無しになって、後
で、お目玉を食らう。まったく生まれ月が違うだけで、同い年なのに、彼女はひどく姉御
ぶる。
 大体、ゲーム上も私が部下って訳でもないのに。
 まあ、所謂傀儡ではある訳だけど……
 二人きりの時は、凄く甘えて来るのに……
 初めに唾付けたの私なのに、パメラにアキラと言う獲物、玩具?を捕られたのは、少し
面白くない。まあ、自分は昨晩、レナの初々しい同性との初体験をいただいた訳だが、し
かも彼女はSM的な行為も始めてだったようで、その敏感で、心身とも弾力のある反応を
散々楽しませてもらった。レナをいじめる立場にある自分だが、内心レナの事が可愛くて
仕方なくなっている。昨日の晩のことを思うと自分の体にも、熱くコントロールしがたい
欲情がこみ上げてくる。また夜までの我慢、我慢、そう自分に言い聞かせる。今晩もレナ
とベッドをともにする予定なのだ。パメラとの打ち合わせでそうなっている。これからパ
メラの手で調教されるレナが、今宵どんな風に自分の肌の下で花を咲かしてくれるか、そ
れが楽しみでならなかった。
 ふと、ミーナとの時を思い起こすサラ。彼女を始めて調教した時も、素で素人な初々し
い反応で楽しめた。今は、すっかり妹分のようになったが、それももう終わりだと思うと
寂しく思った。
もともと、非日常的なこんな人間関係が長く続く訳がない。そんなことは解っていたが、
折角、自分たちの楽しみと幸せが解りかけて来た様子だった仲間が離脱するのは辛い。パ
メラもきっとそんな気持ちの筈だ。ミーナを試そうとして、意に反する?結末を得てしま
ったのだ。「自由の刑に処されてるのは、あんたも同じよ」心の中で、サラはパメラにそ
う呟いた。
 モニターに映る奴隷の前で、二人の姿が少し寂しげに見えた。

★

 リーダーの奪還にレナのチームが動き、彼らから援軍要請を受けたマサト。彼は、修理
を終えて何とか工面出来た宇宙船10隻を率い、惑星ターコイスに向かう途上だった。サ
ボライトの基地はガラ空きとなったが、現状ではパメラ達以外攻めてくる気がしない。た
だディアナのチームの動静が心配だった。がそれも、地政学的に見て、早期に作戦を完了
すれば、問題ないだろうと考えていた。むしろディアナの支配地域からは、ベナンの要塞
の方が近い。
 それに何よりも、アリエス救出に尽力してくれたレナのチームの要請を無碍に断るわけ
にもいかない。短い時間とは言え、親しみを覚えたレナを、見捨てるのもいやだった。
 もうまもなくターコイス周辺宙域へのワープドライブが終了する。ショウと言う男が率
いるレナ軍の艦隊と合流する予定だ。チームのリーダー代行となった彼も、あのベナン攻
防戦の際のマサト達の立場と同じで、リーダー救出が至上命題である。ただ、レナに関し
ては、罰ゲーム等に処された公開映像などは出回っていないようだ。
 サラが、パメラの逆襲を恐れて、レナを解放出来ないだけだと言うのが大方の観測だっ
た。
 今のパメラ軍に、サラの軍を制圧出来る力があるとも思えなかった。だが最悪、脅しに
屈したサラがレナを引き渡さないとも限らない。それに、マサトは今、早く現状を打開し
たかった。レナを救出し、その上で、体制を立て直し、更に他チームに同盟を募る。しか
る後に、アキラと言うあの男を救出するのだ。いや、出来たらパメラを捕まえた方が良い。
 そして、あのマサト宛てに送られてきた再生後自動消滅式ビデオの真相をあきらかにし
たい。俺のアリエスのお○んこに、あの男がマジでち○こを突っ込みやがったのかを……
 アリエスを救出することが出来たのはレナ達のおかげであり、あのビデオが、パメラ達
の作り物だと言う可能性の方が濃厚だとも思う。でも方向の定まらない怒りが焦りを伴っ
てマサトの心を揺さぶり続けていた。くそっ!まんまとパメラの策に嵌められている気が
する。忌々しいビデオめ!くそっ……
 ワープ航行終了後、すぐにベナン要塞に駐留するトムから連絡があった。パメラ軍が、
要塞奪回に動き出したようだ。詳細は追って連絡するとの事だった。
 続いて、ショウからの連絡があった。ターコイスを包囲するパメラ軍は周辺に見当たら
ないとの事だった。
 マサトは、ほんの十数秒だけ思考を巡らし、すぐにショウに提案した。
 サラとの交渉が万一決裂した場合、即座にサラ軍の制圧作戦に出ようと……

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