テーマパークの虜達 【60】
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「じゃあ、まずお仕置きから始めようか！」
足を濡れたタオルで拭い終え、黒い皮のブーツを履き終えたパメラはそう言うと、ミー
ナから手渡された黒いバラ鞭を手に取った。
ばらけた先端の匂いを微かに嗅ぐ。まだ、アリエスの匂いが残ってるかも……そう思い、
取り逃がした獲物に想いを馳せた。まあ、もう一度捕えてやるさ。そして前よりちょっと
きつめの調教をしてやるんだ。
レナの腰辺りの位置に、一メートル位の直径の太い手摺のようなものが在った。チュー
ブ状で、視力検査のマークの様な形状である。ミーナはその開けた部分を通り、レナの真
ん前のスタンドの上に立った。
ミーナの動作にレナが気を取られていると、パメラは、柄の頭がしゃれこうべになった
その鞭の先端をレナの脇腹に突き当てて来た。ブルブルとした震動。敏感になったレナの
体を、頭の先から足の先端まで、痺れが走る。心地よいかのような刺激に、彼女のクリト
リスがピクッ！ピクンと信号を発した。
内股を閉じようとするレナの右足をミーナが掴んだ。驚くレナ。性感の昂りに戸惑いな
がら、ミーナを見詰めるレナ。
目で「何をするのと」伝える。
パメラがレナに命令した。
「手錠の上の棒に捕まるのよ」
レナは手錠が引っ掛けられたクランプ状のフック自体が取りつけられた棒を手で探った。
そして、軽く握る。
「もっと、しっかり握りなさい。落ちるわよ！」
？が頭に浮かぶ。いぶかしげにパメラを見つめ返すレナ。女王は「メッ！」と奴隷を見
つめ返した。
レナは、しぶしぶグイと鉄棒を握った。それが合図の様に、ミーナはレナの足を抱え上
げた。レナは、「おっとと」と取るべき姿勢に窮した。不随意的に足を引き戻す動作を取
ってしまう。今、股を開かれると、どうにか抑えている欲情が彼女のお○んこを爆発させ
そうに思ったからだ。
パメラが、黒いシャレコウベをレナの喉元に押し付けた。自分ののどちんこがググググ
と震動するのを感じた。奥歯もガタガタ鳴っている。レナはバイブレーションする顔の筋
肉をなんとか駆使しながら従順の意を伝えた。
それでも、許してくれないパメラ。レナは仕方なく、バレリーナのように左足を爪先立
てながら、右足を上げた。ミーナはそれを捕え、チューブのレールの上に取り付けられた
ゴムのサンダルのようなものをレナの足に履かせた。このスタンドに拘束されたその時か
ら、「これは何をするものだ」と気になっていたが、今その機能がおおよそ解った。バイ
ブレーションに顔を震わせながら、ミーナの作業を凝視した。足首を逃がさないかのよう
に、小さなタイヤの様なものがサンダルの踵を取り囲むように備わっている。ミーナが小
さなコックのようなものを回すと、シューっと音がなって、踝に圧力を感じた。
レナはその音を聞くと、過去に後戻りしたくなった。
歴史に「もしも」はないと言うが、自分とアキラがこんな辱めを受ける事態を回避でき
る分岐点は一体、どこにあったのだろう……そんなことでも考えないと心が壊れそうなの
だ。
一方の作業を終え、ミーナはレナの左足を掴んで来る。
パメラが、押し付けて来る鞭の柄で、レナの顎を押し上げた。今度は前歯がカチカチな
った。
仕方なく、懸垂をするかのようにグイと体を持ち上げるレナ。レナの右足に力が入り、
チューブがギシギシ軋む音がした。自分の体重が重いかのようで、嫌な気分だった。
ミーナは右手で、レナの尻をグイと持ち上げ、左足を捕える。グリっと、ミーナの前腕
が回転し、レナの尻タブが開かれるように感じた。お尻の穴が右に捲れるような感じがし
て、「ひっ！」と奥歯を噛みしめた。何とかチューブの上のサンダルにレナの足を置き終
えると、そそくさと固定し始めた。
初めは、まる裸にされるのかと思っていたので、少し安心した。でも目の前で、すっぽ
んぽんの恋人を見ると後ろめたいような気もする。
ミーナの作業が終わるのを確認し、パメラはようやく鞭の柄からレナの首を解放してく
れた。顔の表情を取り繕おうとして、くしゃくしゃと表情を動かしてみた。「ふふっ」と
笑うパメラの鼻音に腹が立つ。肩の強張りを少し弱め、少し腰を落とした。股間が突き出
されたようになる。情けない格好だ。
ミーナが台座を降りた。
改めて、自分の無防備な下半身を眺め、ビキニのボトムが、各所捩れているのを知った。
さっきサラが、無造作に手を突っ込んだためだ。陰毛の生え際が、下腹部に覗き、股の裾
からは、陰毛がはみ出てる。悔しさに唇が歪むレナ。
ぶら下がるような姿勢を維持しようとすると、股間に力を込め続けるのが困難だった。
自分の内臓の口が、ビキニ越とは言え、アキラの方を向いて時折息づくのを感じた。
ミーナが再びアキラに寄り添い、彼の頭を掴むと、その顔をミーナへ向けさせた。ボト
ムの生地の裏で、レナの膣口は、彼に何か喋りたいことがあるかのように引き攣った。サ
ラに大股開きを強要されたのも確かに耐えがたい屈辱だった。しかし、この屈辱はまたタ
イプが違う。恋人の前で、気取りたいと言うささやかな女心を完全に否定されているのだ。
それでもレナは覚悟を決めて恋人の顔を見た。彼もこちらを恐る恐る窺うような表情で見
つめ返して来た。
二人の視線の上を熱い情が伝わり始めた。自分達の身にこれから起こることを想像し、
切なく見つめ合う二人。パメラとミーナには光線の様なものが見える気がした。ミーナは
少し感動のようなものを覚え、やきもちのようなモヤモヤさえ感じた。
どんな恥ずかしい目に遭わされてももう良い？から、早く二人を一緒にして欲しい。温
もりを感じ合わさせて欲しい。レナとアキラは二人してそんな思いを募らせ始めた。
恋人の性器が頭をもたげ脈打ち始めるのを見て、レナはちょっと目をそらす。頬が赤ら
むのを抑えきれない。アキラの頬も赤く色づいた。
パメラは思った。「面白〜〜〜〜い！」女王魂に火が点いたのだ。