テーマパークの虜達 【61】
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トムは、四隻の僚艦を率い、パメラ軍の迎撃に当たった。マサトへ連絡を入れた後に、
返って来た指示は、次の様なものだった。
① 要塞防衛は、早期に諦めても良い。
② 第一に兵力を温存しろ。宇宙船は一隻たりとも失うな。
③ 要塞防衛を諦めた場合、即刻全員帰還せよ。
そんな命令を出しながら、マサトは、基地を空っぽにして、レナ救出に向かう途中だと
言う。
そもそもリーダー代理をアリエスはトムに任せた筈なのに、勝手な命令だ。ワンダーに
言いだせない。彼女との約束は一体どうするんだ。同盟を破棄されたらどうする。そう思
いながらも、ワンダーとトムの間柄がそんなに冷たいものではないだろうという裏付けの
ない不思議な自信も芽生えていた。それにアリエスが怒るぞ……。アリエスの詰問をのら
りくらりと回避するマサトの姿が脳裏に浮かぶ。
敵の勢力はワークホースの通常型9隻と、ミサイル戦艦一隻だった。要塞奪回用として
は、少ない数だ。
同盟軍側が、いくら十分な守備隊を準備出来ていないとは言え、ワンダーのチームの戦
艦もある以上、それだけでは要塞奪回は不可能に思えた。おそらく、二の手、三の手があ
るのだろう。波状攻撃を掛けて来るものだと予想し、ワンダーにも、その見解を告げた。
ワンダーの戦艦は、要塞の防衛に当たっている。戦艦型のマザーシップを中心に5隻の
船が合体した形で、布陣。要塞と比べれば、遥かに小さいが、強力な火力を誇る動く城で
ある。
要塞の女郎蜘蛛のような上部構造物を背に、船首を下に向け、宙に浮かぶ姿は、まるで、
悪魔を威嚇する十字架のように見えた。その斜め上方、いつでも要塞に近づく敵を攻撃で
きるようにトム達は待機している。
敵の要塞接近を阻むため、まずトム達が迎撃に向かったのだが、押し切られ、要塞の有
効射程内までの侵入を許してしまっていた。既に、チームの一隻はシールド装置の出力が
落ち、何時、退避命令をだしてやろうか思案しているところである。
ワンダーの戦艦に迫る大きさの敵ミサイル戦艦が、ＶＬＳからほぼ残り全弾と思えるよ
うな量のミサイルを一挙に発射して来た。蜂の大群のように高速でカーブを描き向かって
くるミサイルに対して、トム達は蝶のようにヒラヒラと回避行動を取り始める。一ダース
近い本数のミサイルを背後にぶら提げてしまった隊員の一人は、ベノンの大気圏へ向かう
針路を取った。ベノン攻略戦でのマサトの回避戦術を試みるのだろう。ワンダーの戦艦は
微動だにせず、これも大量のミサイルを発射した。但し迎撃用である。ワンダーの船には、
一発のミサイルも命中することなく敵ミサイルは宇宙の藻屑となった。トムは、自分の船
が未だ三本のミサイルに追いかけられているにも拘わらず、ほっと胸を撫で下ろすのだっ
た。
この分だと第一波の攻撃は、難無くやり過ごせそうだ。しかし同様の攻撃が、二度、三
度続いたらどうだろう。こちら側の勢力は漸減して行く筈。現状では、ワンダー軍のミサ
イルの手当ても後、二、三回戦分位しかない。
自分ならまだしも、他の女性隊員やワンダーが、パメラ達に捕えられるのは絶対に避け
たい。
もしワンダーが、アリエスのされたような罰ゲームに参加させられたらと想像すると、
色んな意味で身震いがおこった。せめて、ワンダーと愛し合った後ならば……勝手な男の
理屈を頭から追い出そうと、頭を振る。そうだ、今晩、絶対口説こう、そうしよう。もう
こんな中途半端な気持ちでは、ゲームどころではない。ワンダーが自分の恋人になってく
れたら、俄然やる気が出そうな気がした。
まさにその時、浮ついたトムの心を見透かすように、下方を迂回したミサイルが、船体
の底部に追突した。二本目、三本目がそれに続く。トムのシミュレターは激しく震動し、
コックピット外の風景はクルクルと回転し始めた。各種ダメージコントロールのゲージは
ドンドン赤くなって行く。
「やっべ～～。リパルサーコントロールが甘かった……」トムは自らの不注意を嘆いた。
敵が、しかも戦艦が近づいてくるのが解る。
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背中に、細い長方形のフロアソファのようなクッションを宛がえて貰えた。クッション
にはそれなりの弾力があり、そのものは、チューブの根元の上にしっかりと固定されてい
る。かろうじてだが、ヒップが引っ掛かるため、腕の力を抜くことができた。手錠に力な
く両手首をぶら提げるレナ。物凄く楽になった。それもつかの間……パメラの怒鳴りつけ
る声が部屋に響く。
「よくも、私に歯向かってくれたねっ！」
パメラがバラ鞭で、レナの内腿を打った。大げさな音はするがそれほど痛くはない。
しかし、欲求を持て余したレナの体には、辛い仕打ちだった。無理な姿勢で股を締めよう
とするレナ。どうせお尻を正面に突き出した姿勢である。別に、股間を隠せる訳でもない
のに健気な羞恥心を捨てなかった。悲しいかな、そのことを思うと、アキラのペニスはま
すます大きくなる勢いを増した。レナの腰と両足を支えるチューブが嬉しそうにギシギシ
鳴る。パメラは、鞭の柄の椎骨の一つをカチリと鳴らした。柄の頭から、バチリと火花が
飛ぶ。パメラがフェンシングのアンカルドのように構えた。そして前へ。シャレコウベの
顔が、レナの太ももの間隙を突いた。パチッパチッと音が鳴った。
「足を開くんだよっ！」
その攻撃は二度三度と繰り返された。我慢出来ない程の痛さではないが、冬の静電気の
様な感じで、毎回驚きを伴う刺激だった。
「ライブ中継しようかぁ～～？」
脅迫に「はっ！」となり、自分の立場を思い出したレナ。べそを掻きながらふとももを
開く。
脚を開くと腰は、だらしなくずり落ちるような姿勢になる。何かを前方に向かって産み
出すような格好だ。
抵抗したお仕置きよ！とばかりに今度は、股の付け根に電撃を走らせる。
クリトリスの下に痛痒感のようなものが走る。あっあっ、「尿意が！」、レナの心は社会
的な悲鳴を上げる。括約筋が尿道の方を気遣うかのようにヒクヒクする。レナの表情は梅
干しを食べたかのようになり、パメラは嘲るようにほほ笑んだ。
そして、骸骨の柄の椎骨の一つをカチリと鳴らすと、今度は、その先端をレナの土手に
押し付ける。激しいバイブレーションが子宮の上部を突き抜けて。内臓をズズズズズと震
わせた。
「おっおおお」と呻き声が自然に出る。自分の口から出る音に、センサーが反応しない
か心配になった。レナは唇を真一文字に結んだ。
やがてパメラは後ずさると、今度は、レナの太もももを鞭打った。左右交互に次々と、
リズミカルに打つ。尿意を我慢しながら、自然と意識が性器の前部に集中する。打たれる
驚きと、何とか我慢できる痛みに耐え続けるレナ。局部を中心にお腹に血液が集中して行
くのが解る。一方で、さっきから興奮気味だった頭痛を覚えそうな血圧は、ある一定のリ
ズムを奏でつつあった。レナは、ふと我に返った。まっ、まさか往きそう？……絶頂を感
じられたら、少しはこの気分が楽になるだろうか？そんな思いが胸中を去来した。
パメラは、そんなレナの気持ちを裏切るかのように、彼女の腹部に電撃を加える。レナ
の意識は暫し、上半身に戻った。
「私の演奏はまだ終わらないわよ。ボーカルは、まだまだ歌わないと……」
パメラは、そう言いながら、また鞭打ち始めた。
レナは「くふ～～ん」と雌犬のような呻き声を上げ、身を捩った。
「伴奏は、まだまだ続くのよ」
そう言って、電撃を食らわす。
「ほらほら、くんくん鳴きなさい。もっと歌えっ！」
鞭の柄の頭をレナの股間の窪みに押し当てて来た。
「ぬっああああ」と呻き声を上げながらも、レナは僅かに腰を振る。自分でも気付かない
うちに、バイブをポイントに合わせようとしていた。往けそう……そんな可能性がまるで
他人事のように頭に浮かんだ。レナの肉体と精神は本人の自我を裏切ることへの抵抗を失
いつつあった。
パメラは指揮棒を振るかのように、鞭打ちと、電撃とバイブレーションをリズミカルに
繰り返した。少しでも絶頂に近づこうと、鞭の動きに合わせ腰を揺らすレナ。
アキラには、彼女が本当に鼻歌を歌いだしたのかとさえ思えた。時折、こちらを見つめ
返すレナの瞳は、獣が宿ったかのように妖しく煌めいている。
アキラの体もレナの動きに応じて揺らいでいる事に、当人は気付いていなかった。
レナの方向を向いて完全に勃起したアキラの男根は、レナの鼻声に反応しリズムを取る
かのように脈動している。その先端にまたもや我慢汁が滲み出るのを、ミーナは認めた。
なんて驚異的な精液の生産量なんだろう。彼女はそう思い、感心しながらも、幾ら安全日
だとは言え、ゴムを使用せずアキラと交わったことを、少し後悔し始めていた。でも、裏
腹に、迎え入れた彼の肉棒の突き上げる感触を思い出し、彼女の子宮は激しい欲動を覚え
るのだった。