テーマパークの虜達 【66】
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パメラに好き放題弄られ、レナの陰毛は嵐に見舞われたように乱れに乱れていた。ある
ものは絡み合い、あるものは、濡れて小陰唇の皺に巻き込まれ、あるものは、白濁した分
泌液の痕跡にまみれている。パメラが皮膚を擦ったせいで恥垢のような滓もあちこちに絡
まっていた。指先で無理に押し広げられた性器は、息づく膣前庭を覗かせ、その上では興
奮した兆候を露わにするクリトリスが顔を覗かせている。その鞘はノの字型に身を捩らせ、
まるでレナ自身の苦悶を表すよう。肌色の大陰唇と淡く褐色を帯びた小陰唇は、まるでタ
ランチュラに食いつかれ今にも八つ裂きにされそうな子ネズミの様だった。小動物が悲鳴
を上げるかのように開かれた膣口は、普段のようにおとなしいピンク色でなく、充血と摩
擦で、一部紫色を帯びた紅いグラディエーションを奏でている。ひくひくと、内臓の片鱗
を時折覗かせるその口は、アキラを求め、喘いだ。
お世辞にも美しいとは言い難い。しかし、アキラの中の獣の部分を呼び覚ます風情では
あった。
「舐めたいでしょ？」
残酷に、グイと指を食い込ませ、そう言うパメラ。
愛液に濡れ、煌めくレナの肛門が、辛そうに皺をよせた。
レナの腋の横から顔を覗かせ、女王は確認する。
「べろべろしたいんでしょ」
レナの股間から顔を覗かせ、パメラを仰ぎ見るアキラ。恋愛感情に身を任せ、レナの股
間に思い切って顔を埋めたい自分とは別に、「これはちょっと…」と抵抗を感じる冷静な
自分もいた。しかし、アキラは意を決して、コクンと頷いた。こうすれば、本日は始めて、
レナの体温を感じることが出来るのだ。
「ほら、あんたも舐めて欲しんでしょ。だったら、お○んこパクパクさせて返事するのよ」
パメラはそう言って、レナの背中を小突く。
耐えがたく屈辱に満ちた命令。レナは少し気が遠くなった。不思議の国のアリス症候群
とでも言うのだろうか。アキラが小さく、否、世界そのものが自分から遠くなるのを感じ
る。パメラがまだ何か言ってくるが、なんだか良く聞き取れなかった。
視界が気持ち悪い。このままずっとこの感覚が続いたらどうしよう、もっと酷くなった
らやばいと思い、気を奮い立たせるため、パメラの恥ずかしい命令に従った。括約筋を絞
り、内臓を震わせた。パクパクしたかどうか解らないが、何らかの表情は出来てる筈だ。
何やら、努力するように体を上下させるレナに気付き、パメラは言った。
「どう、アキラ。レナは返事した？」
アキラがこくんと頷く。
自分がしたこと、させられた行為、そして何よりも恋人が見たであろう自分の恥部の蠢
きを顧み、レナは耐えがたい羞恥心に身を震わせた。
「ミーナ、その子の頬張っているのを、取ってやって」
レナが以前履いていたものは、今やだらしなくアキラの口から垂れさがっていた。汚い
ものを掴む様に指先で掴みあげるミーナ。一瞬名残惜しそうにアキラの歯に絡みつくレナ
の下着。アキラの顎は、久しぶりに自由になった。口の中に溜まった唾液を、吐き出すわ
けにもいかず、仕方なく飲み干すアキラ。それは惨めな思いに苛まれる恋人への思いやり
でもある。
「本当なら、「レナの使用済み下着、潮付き」って事で、オークションに掛ければ、ちょ
っとした稼ぎになるんだけど、あんたに咥えさせたからもうややこしくなっちゃった
ね！」
そういって冷たく笑む女王の顔を見て、アキラは思う。
そう言うことなら、自分が咥えていたのは凄く意義がある。恋人を辱めるグッズが世に
出ることを阻止できたのだ。
「じゃあ、ミーナ。レナに咥えさせて上げて」
一瞬、驚いたようにミーナの瞳は大きく開かれた。彼女は軽く頷き、クシャクシャにな
った黒い下着の股の部分を解すと、クロッチの辺りを、人差し指に巻きつける。そしてそ
れを、おもむろにレナの膣口に突っ込んだ。アキラは目の前で行われる恋人への仕打ちに
思わず顔をしかめた。パメラの両手で周囲の粘膜を左右に開かれていることもあって、比
較的素直にミーナの指を沈みこませるレナの膣口。更にミーナが奥へ押し込もうと注送す
る。レナは、気持ちの悪いその行為に、腰を引いた。
パメラが、突然、「ぶわははははっ！」と笑った。驚いたレナの膣は、ミーナの指をギ
ュッと噛みしめる。
顔を赤らめ、言うパメラ。
「違うって、上の口だって！」
照れるように、はにかむ表情を見せ、指先を抜こうとするミーナ。意思に反して、指を
締めつけてしまうレナの膣口。抜かれ、周辺を粘膜に擦られた生地の表面は、装飾を施し
たように各所白く煌めいた。
「そちも、エロよのう？」
笑い合う女王とその部下。
とてもそんな彼女達の乗りについていけない二人の奴隷は、惨めな思いにすっかり意気
消沈した。
「一度、試してみる？全部入るか？」
パメラは、レナにそう提案した。懸命に首を振り、「絶対止めて」と、意思表示するレ
ナ。
「まあ、後で試そう」
ミーナに向かってそう言うパメラの言葉に、レナの体は一瞬凍りつき、絶望的な気分に
なる。
ミーナは、そんなレナの気持ちにお構いなく、レナの本当の口元へ、下着を押し当てた。
「ほうら、間接キッスよ。いろんな意味で……」
口数の少なかったミーナの本性を測りかねていたレナだったが、その台詞を聞いて、彼
女に残酷な印象を抱いた。儚い希望がまた一つ消える。
抵抗する訳にもいかず顎を開くレナ。
数十時間前まで履いていた自分のショーツを、恐る恐る、そっと咥えた。
ふわりと、鼻孔に侵入したのは、アキラの唾液の微かな臭いだった。そして、彼女は恐
れた。自分の下腹部や性器から分泌されたものを吸い取り時間の立ったショーツから悪臭
が漂ってくるのを。自分の恋人がどんな匂いを嗅ぎ、彼の口腔をどんな味わいが満たした
かを、思い浮かべるのが怖かったのだ。しかも、ショーツを見ると、白い滓のようなもの
が、所々見受けられる。まさか、それって、私の体から出たもの？……恋人の心の中で、
自分が少しでも、おぞましく感じられているかもしれないと思うと堪らなく身が震えた。
でも恋人も同じ恐れを抱いていると言うことを想像する心の余裕は今のレナには無かっ
た。
パメラはレナの震えを察し、ミーナに命令した。あまり考える時間を与えると、奴隷達
の興奮が冷め、悪い方に考えを巡らせるかも知れない。
ミーナがアキラの肩を押さえ、レナの方に差し出した。彼の鼻の頭に、パメラの指に押
し開かれたレナの熱く乱れた陰部が近付く。レナは腹筋を絞り、腹を凹ますように内臓を
引き揚げた。だらしなく見えない様に、少しでも身を引き締める積りだった。アキラの目
の前で、膣口が上下に開き、前庭がベロのように持ち上がる。一瞬、洞窟の奥に内臓の蠢
きが見えた気がした。アキラは、ぶるっと身を振るわせた。
レナは、自分の性器が、アキラそのものを中に誘おうとするかのように奥に向かって蠢
動するのを自覚する。アキラの息が体内に侵入するのを感じた。パメラに押し開かれたレ
ナの性器は、上品な佇まいを取り繕おうとすると、却ってグロく恋人に向かって開かれる
のだ。
「ほらっアキラ。愛撫しておやり！」
パメラがそう言い。レナの胸中にもそれを望む心があった。「アキラ！お願い。それ以
上見ないで」心中で切に叫ぶレナ。
アキラは、まるでその意思が通じたかの様に、目を閉じ、覚悟したかのように、レナの
股間に顔を埋めた。レナは身を捩り、太ももの付け根に筋を浮立たせた。直後に、アキラ
の頭がバクンと挟まれる。まるで、密室のようになったレナの股間には、汗の匂いと分泌
物の匂いが充満した。深呼吸するように、それを吸い込むしかなかったアキラ。彼の中で、
何かが弾けた。舌を棒のように尖らせ、恋人の性器を狙う。丁度口を開けたレナの膣口が
それを捕え、奥に吸い込もうとした。
だが、少し遠い。
崖に落ちた恋人を救おうとした恋人の手を取り損ねたように、二人の粘膜は悲しく別た
れた。